新型専用クリアインク「プリンテリアクリア」インクを搭載した
全く新しいクリアインク専用プリンター※画像はイメージです
クリアインク専用プリンターとして
ワイドフォーマットプロダクションプリンター「RICOH Pro L5160e/L5130e」をベースに、株式会社リコーと共同開発したクリアインク専用プリンター「プリンテリアクリア」。ラテックスインクをベースに新開発の「プリンテリアクリア」インクを搭載し、出力後の表面保護だけでなく、クリアインクでグラフィックを表現することも可能です。
「プリンテリアクリア」のポイント
ポイント01プリンテリアクリアの生産性
株式会社リコー製の「RICOH Pro L5160e/L5130e」をベースにしたラミネートプリンターにより、
リキッドラミネーター*1と比較し生産性が向上!
*1 リキッドラミネーター「LAgLA Liquid 1400」と比較した場合
*2 メディアは「プリンテリア」を使用、本体ベースは「RICOH Pro L5130e」を使用した場合の比較となります
ポイント02防火認定・F☆☆☆☆認定
当社のデジタルプリント壁紙「プリンテリア」シリーズに、「プリンテリアクリア」でラミネート加工を施した場合でも、防火認定・F☆☆☆☆認定の適用が可能*3です!
「プリンテリアクリア」でラミネート加工をした状態で各種認定の運用が可能な製品
製品名 |
防火認定番号 |
指定下地材 |
F☆☆☆☆認定番号 |
プリンテリア SO1 |
NM-2737 |
法定不燃材料(金属板を除く) |
MFN-2560 |
プリンテリア SO2 |
NM-3780 QM-0810 |
法定不燃材料(金属板を除く) 法定準不燃材料 |
MFN-2929 |
プリンテリア OW |
NM-3961 QM-0839 |
法定不燃材料(金属板を除く) 法定準不燃材料 |
MFN-3246 |
*3 プリンテリアSO1・SO2・OWを使用した場合に限り防火認定の適用が可能です
» プリンテリアシリーズについてはこちらから
ポイント03効率的な加工性
「プリンテリアクリア」はラテックスインクをベースにしたクリアインクを使用しているため、加工後すぐに後加工が可能です。またインクジェットによる安定的な「プリンテリアクリア」インクによるラミネート加工を実現し、メンテナンス等も含め効率的な加工が可能です。
「プリンテリアクリア」プリンターとリキッドラミネーターマシンの加工性の比較
*4 ヘッドのこすれ等、インクジェットプリント時の一般的なトラブルは除く
構成イメージ
「プリンテリアクリア」はデジタルプリント壁紙「プリンテリア」に各メーカーのインクジェットプリンターでグラフィックをプリントした後に、その上から「プリンテリアクリア」でインクジェットプリントすることで表面を保護します。
ラミネートの効果
「PROW400F」にプリント後、「プリンテリアクリア」でラミネート加工をし、表面に壁紙用接着剤(原液タイプ)を付着させた箇所とさせていない箇所で、経年での退色度合いにどれくらい差が出るか経過を観察いたしました。
付着日時:2019年5月
付着箇所:マスキングテープ囲み箇所
|
|
経過確認日時:2022年4月
確認方法:目視
結果:周囲と比べ退色は見れらませんでした。
|
A
付着したままの箇所はより退色しやすくなります特に、ラミネート加工をしていない壁紙表面に、接着剤が付着したままになると、より退色しやすくなります。
そのため施工時等に壁紙表面に接着剤が付着した場合、接着剤を拭き取りますが、デジタルプリント壁紙の場合、拭き取る際にインクが剥がれてしまう可能性もあり、優しく拭き取る等、拭き取り方に注意が必要です。
「プリンテリアクリア」でラミネート加工した壁紙は簡単に拭き取ることが可能で、たとえ付着したままでも壁紙表面への影響を軽減することが可能です。
参考
「プリンテリアクリア」でラミネート加工をしたプリンテリアを、かなり強く擦り、インクの剥がれ具合を検証いたしました。
※プロファイルは各メディア、インクの専用プロファイルを使用
※あくまで簡易的な検証であり、検証結果は諸条件により変動いたします。また実施結果であり、性能を保証するものではありません。
※その他の検証結果等については当社までお問い合わせください。
主な仕様
ベース機種 |
本体ベース 「RICOH Pro L5160e」 |
本体ベース 「RICOH Pro L5130e」 |
大きさ(W×D×H) |
3,300×1,000×1,500mm |
3,050×1,000×1,500mm |
本体重量 |
385kg |
365kg |
最大プリント幅 |
1,615mm |
1,361mm |
メディア幅 |
最大:1,625mm/最小:297mm |
最大:1,371mm/最小:297mm |
いずれの 機種も 4C機 4C印刷 |
印刷解像度 |
生産性 |
生産性 |
1,615mm幅 換算面積 |
送り量 生産性 |
1,615mm幅 換算面積 |
送り量 生産性 |
dpi*dpi |
m²/ hr |
m / hr |
m²/ hr |
m / hr |
スーパードラフト |
600*450 |
46.7 |
28.9 |
41.4 |
30.4 |
ドラフト |
600*600 |
32.5 |
20.1 |
28.9 |
21.2 |
標準 |
600*900 |
25 |
15.5 |
22.3 |
16.3 |
高画質 |
600*1200 |
15.4 |
9.5 |
13.8 |
10.1 |
※生産性はいずれもホワイトスキップ不使用時。その他機器仕様につきましては「RICOH Pro L5160e/L5130e」に準じております。
詳しくは株式会社リコーのホームページをご覧ください。
専用プロファイル防火認定に対応したラミネート加工用の専用プロファイルをご用意しております。
※「プリンテリアクリア」プリンターはカラーインクを搭載しておりません。
開発の背景
●デジタルプリント壁紙の市場性
デジタルプリント壁紙は世界で最初に、リンテックグループが「プリンテリア」として2000年に世に送り出しました。現在、世界の壁紙使用数量約40億m²のうち、2%以上にあたる1億m²程度がデジタルプリント手法による壁紙と推定され、日本においても住宅事情や働き方の変化、また リフォーム・リノベーション等の現状を鑑みて今後も大いに伸長が期待できる製品です。
●デジタルプリント壁紙にも種類がある!?
日本国内において従来型の壁紙の種類は、大きく分けて2つあります。
1つは「コスト重視の量産塩ビタイプ(以下①)」、もう1つは「機能性重視の一般塩ビタイプ(以下②)」です。
デジタルプリント壁紙については、「プリンテリア」が誕生した2000年の発売当初は、上記の①でも②でもない「環境対応基材のオレフィンタイプ」にオイル顔料インクでプリントし、最終表面保護として水性のリキッドコート加工をしていました。つまり②の機能性壁紙の特殊発展形ともいえます。
その後、2008年に水性熱硬化樹脂顔料インクの登場により、基材が塩ビタイプの専用壁紙メディアにインクのみプリントされたデジタルプリント壁紙が①のコスト重視タイプとして使用されるようになりました。
それによって防汚性や耐擦過性向上といった機能を併せ持つ、リキッドコート加工を施したタイプは、機能性重視のデジタルプリント壁紙として、②の一般タイプのカテゴリーに区分けされて現在に至ります。
●顕在化した課題
デジタルプリント壁紙の誕生から20年以上も経ち、さまざまなケースでご採用いただく中、近年、インクの色移りや施工時におけるインクの取れ・剥がれ・擦れ等が施工現場でも散見されるようになり、当社にもそのようなお問い合わせやご相談を数多くいただくようになりました。
この背景には以下の市場動向が推察されます。
1.急速なデジタルプリント壁紙の認知度向上による市場の拡大
2.急速な市場の拡大により、未だ試行錯誤の施工技術と、デジタルプリント壁紙を熟知した施工インストーラー不足。
●課題の解決にむけてスタートする「プリンテリアクリア システム」
このような市場動向の中、今回の「プリンテリアクリア システム」は、急速な広がりを見せるデジタルプリント壁紙の市場拡大に対して、強力なサポートを実現する必要不可欠なシステムです。
プリンテリアクリア システム
「RICOH Pro L5160e/5130e」の4色機8スロット全てのインクを
「プリンテリアクリア」インクに置き換えたクリアインク専用の1色機
「RICOH Pro L5160e/5130e」の
高生産性・ラテックスインクの優れた後加工性を活かし、
市場の課題を解決すべく、
現在のリキッドラミネーターに置き換わる
「プリンテリアクリア」インク専用ラミネートマシンとして、スタートいたします。